■ ヘッドホン・イヤホン測定系 使用機材と構成(2014年1月~)
[音圧周波数特性 測定系]
音圧特性はARTA SoftwareのSTEPSというソフトを使用します。 PCMレコーダはプラグインパワー対応のマイクアンプ兼レベル調整用として使用しています。 マルチメーターで電圧を測定し,1mW相当の入力(1kHz)になるようにヘッドホンアンプのボリュームを調整します。
使用したヘッドホンアンプGRACE DESIGN m902の出力インピーダンスは約1.23Ωです。
測定マイクの周波数特性は,平坦な帯域が20Hz-16,000Hzですが,一応20,000Hzまでの音圧も拾っています(フラットかどうかはわかりません)。 ヘッドホン測定用マイク治具をFig.2に示します。
この治具をテーブルの端に設置し,Fig.3のように治具とテーブルとを挟み込むようにヘッドホンを装着し,片方ずつ測定します。
本来であれば,IEC規格に沿った人工耳やカプラーを使うのが望ましいのですが,個人で入手できるようなものではありませんので, ヘッドホンの場合はFig.4のような簡易的にIEC60318-1規格の人工耳に似せたアダプター(カプラー)も使って測定しています。
アダプターは,『のりパネ』という厚さ7mmの発泡スチロールボードを加工して作成しています。
次にカナル型イヤホンの測定治具をFig.5に示します。
内径7mmのシリコンチューブを使っています。マイクの先端からチューブの端までの長さを21mmにしています。 このシリコンチューブにカナル型イヤホンのイヤーチップの先端をFig.6のように挿入して測定します。
<参考記事>
好録音探求: ヘッドホン測定治具の製作 (2014/01/11)
好録音探求: ヘッドホンの測定で人工耳アダプターを製作して試す (2014/01/20)
好録音探求: カナル型イヤホンの特性測定を試みる (2014/02/08)
[インピーダンス特性測定系]
インピーダンス特性はARTA SoftwareのLIMPというソフトを使用します。 100Ωの抵抗を直列に接続し,その両端の電圧が測れるようにオーディオI/FのLINE INに入力します。
<参考記事>
好録音探求: ARTA Softwareを使ったヘッドホンのインピーダンス特性の測定 (2014/01/26)