演奏/録音 評価基準テーブル Version 1

最終更新日 2002/11/19

演奏/録音評価点付けに関し,従来漠然と感覚的に行っていた採点方法を改め,基準テーブルに基づき行うことにしました。 好みによる主観評価である点は従来と変わりがありませんが,評価のばらつきを抑え,ある程度一貫した評価が出来ると考えています。

また,評価を点数で示す場合には,採点する側とそれを見る側で採点基準に関する認識を合わせておくことが重要と考え,ここにこの基準テーブルを公開いたします。 この基準テーブルは2002/11/08以降の評価に適用し,それ以前の評価には適用していません。 なお,以前の評価に比べて全体的にやや点数が低めになると思います。 演奏,録音とも 以上は客観的に見て良いと感じられるものです。

(記2002/11/14)

演奏 評価基準テーブル

演奏の好み(主観評価)の評価基準テーブルを示します。

評価点 総評 補足
完璧! 本当にそう思える演奏に巡り会えるまで付けません
最高! 素晴らしい!と(特に)感激した演奏
かなり好み 感動した演奏
ちょっと好み 「主張」「個性」等に共感した演奏,印象に残った演奏
普通 巧い演奏,欠点のない演奏だが印象が薄いと感じた演奏
(注:客観的には優れていると感じる演奏です。決して悪く思っているわけではありません,念のため)
今ひとつ 共感(理解)出来なかった演奏,技術的に著しく不満を感じる演奏
その他好きになれない点がある演奏,など
(それぞれの度合いに応じて)
あまり好みではない
全く好みではない
極めて不満! 好みの範囲を越える不満を抱いた演奏
おかしい! 評価する以前の問題を感じた演奏
わからない 録音が悪すぎる,などの理由で正当に評価できなかった演奏
録音の善し悪しに出来るだけ左右されないよう努力しますが,録音が良くないもは演奏が良くても評価が低くなりがちです。 ご了承願います。

録音 評価基準テーブル

録音の好み(主観評価)の評価基準テーブルを示します。 基本的には,その録音を最も特徴づけている項目の評価点を採用します。 (例えば,高域の伸び感が若干足りなくても音の捉え方が非常に好ましければ4.5ポイントなどを付けることもあります。)

評価点 総評 評価項目
残響感 帯域感(高域) 音色 明瞭感
解像感
その他
完璧! 意識されない 極めて広い 極めて自然 極めて高い すっきり
透明感高い
理想的
かなり良い ほとんど気にならない 十分広い 自然 十分高い
良い 気になるが十分許せる ほぼ自然 高い
普通 なんとか許容範囲 やや伸びが足りない わずかに変化を感じる程度 普通
やや劣る 気になる
まとわりつく
少しこもっている やや変化を感じる やや低い 煩い
暑苦しい
ザラザラ
かなり劣る かなり気になる
鬱陶しい
かなりこもっている かなりの変化を感じる かなり低い
悪い 邪魔 足りない 不自然 汚い
やかましい
おかしい!
ひどい! 全く足りない 極めて低い
最悪! おかしい!
論外! 録音,編集,マスタリング,製盤等で何らかの欠陥がある。
各評価項目は必ずしも独立の要素ではありません。
「残響感」に関しては,「ない方がよい」というスタンスで評価します。 中には比較的好感の持てる残響の取り入れ方をしている録音もあります。 この場合には,「ほとんど気にならない」「気になるが十分許せる」等を割り当てます。
当面,「音場感」「音像感」等は評価しないことにします。
オーディオ的なクオリティの評価優先度は低いです。

改訂履歴